神奈中バス思い出車両めぐり 旧塗装車(波線塗装車)

 今となっては過去の思い出となってしまった旧塗装車のご紹介です。タイヤ周りのゆったりとした赤い波形塗装と前面の金太郎塗りが印象的でした。ブーンとタイヤノイズを響かせながら軽快に走っていた姿を思い出される方も多いのではないでしょうか。

2000/02/02 更新


三菱車
1986年上期車 三菱P-MP218P改(お139 舞岡)

 角張った車体に波線塗装がユニークな呉羽自動車工業製の車両です。1986年上期車は最後の呉羽製となりましたが、神奈中全体でもかなりの台数が存在したようです。舞岡営業所には長尺車が配置されていました。つい先日まで走っていたような感じですが、それでももう数年前の光景です。
1986年上期車 三菱P-MP218P改(お88 舞岡)

 この呉羽自動車工業製と後の新呉羽自動車工業製とでは、側窓の形が異なり、上部のサッシが側窓よりも長くなっているのが特徴です。画像の「お88」は、正面の「ワンマン表示」が撤去されているように見えます。旧塗装の長尺車が堂々と横44系統で走る姿は舞岡車の象徴的な場面でした。
1986年上期車 三菱P-MP218P改(お89 舞岡)

 神奈中では、1986年上期車の長尺車は後に登場するN尺(軸間5.8m)と同じ長さで投入していました。当時は長尺というと、P尺(軸間6.0m)しかなかったため、P尺を改造(軸間6.0→5.8m)しています。他に中尺のM尺(軸間5.3m)で投入している営業所もあったようです。
1986年上期車 三菱P-MP218P改(お127 舞岡)

 このグループも神奈中の顔でしたが、1997年下期までに全廃されました。なお画像の「お127」は中扉のブザーが旧タイプに交換され異彩を放っていましたが、晩年には他車と同タイプに交換されていました。
1986年下期車 三菱P-MP218N(お101 舞岡/よ2 横浜)

 波線塗装最後となるグループです。この1986年下期車から車体メーカーが新呉羽自動車工業となりました。同時に長尺として新しくN尺(軸間5.8m)が設定されています。従って、長尺はP尺(軸間6.0m)とN尺の2種類となりました。神奈中では、長尺のN尺と中尺のM尺(軸間5.3m)で投入されました。外見上は、側窓の形が呉羽製とかなり違っています。なお、波線バス最後の1台が引退する際は相模原営業所でイベントが開催されました。

いすゞ車
1986年上期車 いすゞP-LV314N(せ74 綾瀬)

 川重車体工業製の車体を架装した車です。画像は長尺車で軸間5.5mのN尺です。このタイプは1986年上期までの仕様で、前面行き先表示幕の両側にマーカーランプ(車高表示灯)がある特徴的なスタイルでした。1986年下期から川重車体はアイ・ケイ・コーチに移管しています。長後駅西口にて撮影

日産ディーゼル車
1986年下期車 日産デP-U32N(や4 大和)

 富士重5E車体を架装した車です。正面は金太郎塗りになっていますが、1986年上期までの小さなものではなく、大きく下まで垂れ下がっています。画像は長尺のN尺(軸間5.5m)車です。この型式の1984年式は、舞岡営業所にも在籍していました。大和営業所にて撮影

日野車
1986年下期車 日野P-HT236BA(や16 大和)

 日野の波線塗装車です。この1986年式までは、幕板が広く小さい側窓が大きな特徴です。この年式までは、大和営業所にも日野車が在籍していました。大和営業所にて撮影
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