神奈川中央交通(以下、神奈中)グループは、神奈川県のほぼ全域に路線を持つ、全国でも有数の大規模路線バス事業者で、10余りの営業所がありますが、その中で東部の車庫となる「舞岡営業所」のご紹介です。

 2001/3以降、グループ子会社の横浜神奈交バスへ車両の管理/運用・路線の委託を開始し、2011/10/15には全車・全路線の委託が完了して、横浜神奈交バス舞岡営業所となったほか、神奈中としては横浜営業所「舞岡操車所」という位置づけとなりました。
その後、2017/1/1に神奈中が横浜神奈交バスを吸収合併し、新たな「神奈川中央交通」へ再編され、横浜神奈交バス舞岡営業所は廃止となり、横浜営業所「舞岡操車所」は横浜営業所から再独立し新たな神奈川中央交通舞岡営業所となりました。

 在籍する車両のメーカーは、三菱ふそう(大型/中型/小型)・いすゞ(中型)・日野(小型)で、全体の過半数を三菱ふそうが占めています。さかのぼると富士重車体を架装した日産ディーゼルの大型車が在籍していました。それらの車両がいなくなってしばらくは全車三菱車の時代が続くこととなりましたが、
・1999年に日野の小型車が初登場
・2003年に横浜神奈交バスからいすゞの中型車(エルガミオワンステップ)の転入(のちに転出)
・2005年に神奈中初導入の電気式ハイブリッドノンステップバスとして日野の大型車(ブルーリボンシティハイブリッド)が登場
・2008年にブランドこそ三菱ですが、日産ディーゼル工業からOEM供給された西工車体の中型車(エアロミディ-S)/大型車(エアロスターS)が登場(のちに大部分が転出)
・2012年に新車として再びいすゞの中型車(エルガミオワンステップ)が登場
2000年代〜2010年代初頭のバラエティ豊かな顔ぶれを構成していました。現在は、大型は三菱ふそう・中型はいすゞ・小型は日野といった具合に大きさクラスで別メーカーが投入されています。

 なお、神奈中バスの社番は営業所の頭文字(平仮名)+番号という特徴的なものです。舞岡では営業所開設の順番から頭文字ではありませんが、「」が割り当てられています(例:お13、まいかの「」)。

 舞岡営業所の路線は、北は横浜駅・南は港南区の日野ヶ丘・東は港の見える丘公園・西は弥生台駅という範囲内に、戸塚駅東口から横浜駅への幹線路線や、東戸塚駅・上大岡駅・井土ヶ谷・保土ヶ谷駅東口・山手/元町方面など、横浜市内に幅広い路線網を展開しています。また、横浜市営から移譲を受けた路線もあります。

 ところで、横浜営業所笹下車庫閉鎖に伴う路線移管が行われた2001年〜2005年には、鶴ヶ峰駅(横浜市旭区)・中山駅(緑区)・川和町(都筑区)・市が尾駅(青葉区)といった舞岡(戸塚区)からはるか遠隔地となる地域にも舞岡車が走りました。この時の舞岡車は戸塚区・泉区・南区・港南区・保土ヶ谷区・中区・西区・旭区・緑区・都筑区・青葉区といった横浜市内の超広範囲を走った記録があります。


▲レシップ製白色LED表示器化された舞岡車。表示内容はフレキシブルに運用されている。

舞岡営業所特集[車両編]
2010/06/21 尿素SCRシステム NON-STEP2012/02/15 転入車の記録2004/02/01
姿を消した仕様1
(通常運用車/特別運用車[幕車])
2012/12/05 姿を消した仕様2
(特別運用対応車[幕車])
2005/07/21 長尺車の記録2003/12/30

舞岡営業所特集[その他]
デジタル運賃表示器[休止中] 側面LED表示の種類[随時更新]

在籍車両表
現役車両2024/02/14 転出車両2020/03/14

引退車両表
〜1986年下期車、旧塗装車2000/12/30 1987年上期〜新塗装車[P-代]2005/02/26 1990年下期〜[U-代]2009/02/19
1996年上期〜[KC-/KK-代]2014/03/03 2000年上期〜[KL-/KK-代]2019/12/05 2004年下期〜[PJ-代以降]2024/02/14

三菱大型車MP系仕様変更表
MP218系K型ボディ [随時更新] MP218系〜MP217系M型ボディ [随時更新] MP317系〜MP35系
ツーステップバス・ワンステップバス
[随時更新]
MP747系〜MP37系
ノンステップバス
[随時更新] MP35U改〜MP38F系
ノンステップバス
[随時更新] 旧横浜神奈交バス新製配置車両
ワンステップバス
[随時更新]

路線一覧表
現在の路線2024/03/11 深夜バス路線2022/01/10 過去の路線2024/03/15
幻の路線2023/05/16 路線図2018/09/13 会社再編前
2016/12/31現在路線図
2016/02/01

在籍車両表では一部の社番をクリックすると各年式の画像が見られます。
お42・お49・お142・お149はない。


■最近の舞岡営業所関連ニュース&トピックス
YAMATE LINERノンステップに廃車発生 2023/09/06
 11・60・保06系統で活躍するYAMATE LINERですが、2007年上期のノンステップバスに廃車が発生しています(お170)。後継は転入のワンステップバスで2006年上期車となり、より古いバスでの置き換えとなりました。YAMATE LINERノンステップとしては、お3・お6などバックカメラを新設した車もあることから、バックカメラの搭載/非搭載で明暗が分かれることになるのでしょうか。ワンステップのローテーションバス(KANACHU-BUS)も含め、茶色塗装が施された11系統対応車の今後が注目されます。

YAMATE LINER(お173)が東01・東02で運用 2021/07/26
 YAMATE LINERノンステップの「お173」が昼すぎに東01(井土ヶ谷下町行き、筆者乗車)・東02系統での運用がありました。東01で井土ヶ谷下町へ行った後は東01でそのまま折り返したのか、井12と東08で、東戸塚駅東口に戻ったのか確認していませんが、すぐに東02で舞岡へ帰って行ったようです。

 なお、YAMATE LINERは舞岡車でありながら、通常の運用では「舞岡行き」の運用がありません。かつての横浜営業所方向幕・運賃表を装備した特別運用車を思い出させます。YAMATE LINERも登場してからすでに14年を経過し、後継車が気になるところです。


停留所名変更 2020/05/30
 神奈中公式サイトによると、6/1より以下の停留所名の変更が予定されています。横浜市役所前について横浜営業所の担当となっていますが、舞岡営業所の11・戸45・横43・横44の各系統も使用しています。

・馬車道駅前→(変更後)横浜市役所前
・公務員住宅東→(変更後)日野サザンポート前

 なお、「馬車道駅前」は、「本町五丁目」をみなとみらい線開業時に名称変更した経緯があり、「馬車道駅前」という名称はわずか十数年で消滅することになります。


YAMATE LINER(お16)が井11・戸09で運用 2020/03/17
 お16のYAMATE LINERワンステップが朝は井11系統、夕方は戸09系統で運用されました。2005年式の置き換えが進行していますが、お185・お186の代替新車が確認されておらず、車両不足によるものか気になります。


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