神奈中舞岡営業所特集 尿素SCRシステムノンステップバス

2012/02/15 更新 幾つか画像を差し替え&追加しています。
 2008年下期車として、舞岡営業所に「三菱エアロスターS」が登場しました。これは日産ディーゼル工業から完成車をOEM供給されたもので、日産デの「スペースランナー」と同じモデルです。外見上から両者を見分けることは困難で、車内には日産デの銘板が見られます。このため、舞岡では1984年式の日産デ車が再来したとも言うことができるでしょう。尿素SCRシステムは、日産ディーゼル工業の技術で「FLENDS(フレンズ)」と呼ばれ、酸化触媒を通過した排ガスにあらかじめタンクに溜めてあった尿素水溶液(AdBlue[アドブルー])を噴射することにより、排ガスの成分と尿素水溶液の成分が混ざり合い無害化するものです。エンジン起動時の音などは従来のUA452系に近いものとなっています。車内は中扉までがノンステップ、それ以降は二段上げの床となっており、中扉以降は最後部座席を含めて5列という日野のハイブリッドノンステップと同様、広々した室内となっています。エアコン吹出し口が各座席上に来るような配置や押し易い位置の降車ボタンなど西工車ならではの優しい配慮が各所に見られます。
2008年下期車 三菱PKG-AA274KANRN(舞岡)
神奈中本管車で登場したグループ(お154・お172・お110・お163)は2011/10より横浜神奈交委託化



▲均整の取れた西日本車体工業製の車体を架装する「三菱エアロスターS」。
ついに西工大型車が舞岡に登場。外見上で日産デ車との区別は困難を極める。
先のハイブリッドノンステップ同様に魅力的な大型のリヤウインドウ。


▲登場直後の「お172」(左)と現在の「お0110」(右)。
最近になって、扉側バックミラーに四角いミラーの増設が行われている。



▲舞岡車の尾灯周辺。先の横浜車と異なり、他車種と共用できる汎用品が使用された。
委託向け車両からは車椅子マークのスロープが省略された(画像右端)。



▲今回初めて委託向けノンステップバスの新製配置が行われた。
委託向けは当初から扉側のバックミラーに四角いミラーが追加されていた。
新製当初GPS機器を装備していなかったが、2009/12から順次搭載。



▲ノンステップバスといっても西工車はあまり全高が低い感じを受けない。
「ノンステップバス」の文字が見えないと、前面からワンステップバスとの区別が難しい。これも西工車の魅力。



▲交通電業社製の運賃表を装備して登場した「お039」。


(参考)2007年下期車 三菱PKG-AA274KANRN(よ41 横浜)


▲舞岡よりも先に投入された横浜車。側面広告枠や尾灯周辺形状・「乗降中」ランプ位置、ナンバー表示灯などに違いが見られる。

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