相鉄バス車両めぐり

 こちらでは、分社化された相鉄バスに在籍する車両のご紹介です。日産ディーゼル車といすゞ車が在籍し、日産ディーゼル車は富士重工業製と西日本車体工業製の車体があり、いすゞ車は富士重工業製といすゞバス製造製の車体があります。なお、日産ディーゼルの路線車については、相鉄バスにのみ在籍し相模鉄道には在籍しません。最近、車内に防犯監視カメラが装備されるようになりました。

2010/01/15 更新 8751を追加しました。


日産ディーゼル車
1992年下期車 日産デU-UA440LSN改(8205 相鉄バス綾瀬)


▲神奈中と同様、中扉が前方に寄った窓配置が選択されている。

 UA440系は相鉄バスにのみ在籍し、相模鉄道の車両はいません。横浜市営や京急では、ドア側窓配置に最後部窓が狭いものが採用されていますが、相鉄では中扉以降の側窓が4つ均等に並び、中扉がやや前方に寄った窓配置が選択されています(神奈中も同様)。1991年式(8101〜)から1994年式(8401〜)までほとんど同じ仕様で増備されています。なお、座席変更は1992年式の途中から青色へ変更されるようになりました。海老名駅にて撮影


1998年下期車 日産デKC-UA460HSN(8801 相鉄バス綾瀬)



▲横浜営業所唯一の日産デ車として活躍したグループ。

 新製配置は相模鉄道の横浜営業所だった車両です。アイドリングストップアンドスタートシステムを装備するため、車体に紺色で「アイドリングストップバス」の表記が見られます。「8801」と「8802」が存在し、三菱車が大半を占める横浜営業所で唯一の日産ディーゼル車として活躍しましたが、後に2台とも綾瀬営業所に転属しました。転属後は前扉の上に「相鉄バス」の文字が入り、タイヤホイールが銀色に変更されています。


1998年下期車 日産デKC-UA460HSN(8803 相鉄バス綾瀬)


▲もともと綾瀬にいたグループ。通常のタイヤを履いた特異なワンステップバス。

 新製時から綾瀬営業所の車両です。「8801」・「8802」は扁平タイヤを履いていますが、こちらは通常のタイヤで登場したのが特徴で「8803」と「8804」が存在します。現在は銀色ホイールの扁平タイヤに交換されました。ところで、「8801」・「8802」と比較すると、中扉直前のライトグリーンの塗り分け線が多少違っています。海老名駅にて撮影


2000年下期車 日産デKL-UA452KAN(8001 相鉄バス綾瀬)


▲かつての旧塗装が再現された赤バス。

 この年式からモデルチェンジした7E車体を架装するようになり、サッシュレスの側窓や窓配置の変更など、今までの7E車体と異なる点を数多く見つけることが出来ます。画像の「8001」号車は創業50周年の記念塗装車で、かつて採用されていた旧塗装で登場しました。この記念塗装車は相模鉄道の横浜・旭と相鉄バスの綾瀬に各一台ずつ在籍し、横浜には三菱車、旭にはいすゞ車、綾瀬には日産ディーゼル車と、各営業所で異なったメーカーで投入されています。海老名駅にて撮影


2003年上期車 日産デKL-UA452KAN(8352 相鉄バス綾瀬)


▲富士重車体のUA452。

 モデルチェンジされた富士重新7E車体を架装するUA452です。行き先表示にLED(発光ダイオード)が採用されたり、屋上のエアコンユニットが変更されるなどの仕様変更はいすゞ車に準じているため、見た目も大変良く似ています。このグループは富士重工業製車体最後と思われます。海老名駅にて撮影


2003年下期車 日産デKL-UA452KAN(8357 相鉄バス綾瀬)


▲ついに相鉄バスにも西工車体が登場。

 相鉄バス初の西日本車体工業製の車体を架装したグループです。相鉄バスの西工車は、フロントガラスが左右非対称のB-IIタイプが選択されています。富士重車体とはまた違った魅力を感じさせます。基本仕様は今までの富士重工業製のものを踏襲していますが、中扉後の広告枠は廃止されました。海老名駅にて撮影


2004年上期車 日産デKL-UA452KAN(8451 相鉄バス綾瀬)


▲均整の取れたスタイルの西工車体は相鉄カラーも良く似合う。

 引き続いて増備された西日本車体工業製の車体を架装したUA452系です。富士重車体では非常口に設けられていた広告枠は、西工車体では非常口直後の側面に移動しています。均整の取れた西工車体なだけに相鉄カラーも大変良く似合い、良くまとまったスタイルとなっています。相模大塚駅にて撮影


2004年下期車 日産デKL-UA452KAN(8551 相鉄バス綾瀬)


▲UA452系最後のグループ。

 オリジナルの西工96MC車体を架装する最後のグループで、パワフルな走行音のUA452系最終グループでもあります。仕様的には前年式のものを踏襲しています。海老名駅にて撮影


2006年下期車 日産デPKG-RA274KAN(8754 相鉄バス綾瀬)


▲スペースランナーRA274系。

 モデルチェンジされた西工96MC車体を架装するRA274系「スペースランナー」です。尿素SCRシステム(FLENDS)が採用され、エンジンルーバーが扉側にも付きました。側窓配置などに従来の96MC車体との違いも数多く見ることが出来ます。また、新灯火基準適合車のため、車体裾部に反射板が設けられています。海老名駅にて撮影


2008年上期車 日産デPKG-RA274KAN(8856 相鉄バス綾瀬)


▲グリーン系塗装最後のグループ。

 引き続いて増備されたRA274系「スペースランナー」です。前面車椅子マークがスロープの絵省略の上、向きが変更されています。RA274系は2009年まで増備されましたが、このグループがスマートなグリーン系塗装最後となりました。この塗装はどの車体にも良く似合い、非常に見栄えがするものだっただけに惜しまれます。海老名駅にて撮影


いすゞ車
1997年上期車 いすゞKC-LT333J(5654 相鉄バス綾瀬)


▲ちょっと小粒な9m大型車。

 一見すると普通の大型車のようですが、全長は約9mで普通大型車の10m〜11mと比べて小柄な車両です。これは、中型車用のエンジンを使用した大型車で、普通大型車のLVに対してLTを名乗ります。エンジンが中型車用を使用している関係で、エンジンルーバーが非常口側にあるのが特徴となっています(LVはドア側にあります)。このタイプは、相鉄バスにのみ在籍し、相模鉄道には在籍しません。大和駅にて撮影


2001年下期車 いすゞKL-LV380L1(2167 相鉄バス綾瀬)


▲富士重新7E車体のいすゞ車。

 モデルチェンジされた富士重新7E車体を架装するいすゞ車です。この年式から行き先表示にLEDが採用されています。相鉄では名古屋市営と同じレシップ製が採用され、神奈中(交通電業社製)や横浜市営(オージ製)とは異なっています。海老名駅にて撮影


2002年上期車 いすゞKL-LV280L1(2254 相鉄バス綾瀬)


▲富士重新7E車体のいすゞ車。デンソーエアコンバージョン。

 同じく富士重新7E車体を架装するいすゞ車です。屋上のエアコンユニットが変更されました。富士重車体最終の2003年上期車まで一部を除きこの仕様で増備が行われています。見た目は日産デ車と大変良く似ていますが、いすゞ車はエンジンルーバーがドア側にあるのが特徴です。海老名駅にて撮影


2002年上期車 いすゞKL-LV280L1(2257 相鉄バス綾瀬)


▲富士重新7E車体のいすゞ車。ゼクセルエアコンバージョン。

 富士重新7E車体を架装するいすゞ車です。こちらは屋上のエアコンユニットにゼクセル製が採用されています。これで、富士重新7E車体はエアコンユニットの違いで3種類が確認できました。海老名駅にて撮影


2003年下期車 いすゞKL-LV280L1(2361 相鉄バス綾瀬)


▲いすゞバス製造製車体のいすゞ車。

 この年式からは車体がいすゞバス製造製に変わり、純正車「いすゞエルガ」の投入となりました。基本的な仕様は富士重工業製を引き継いでいます。エアコンユニットは小型のものが車体中央付近に搭載されています。海老名駅にて撮影


ノンステップバス
2006年下期車 日産デPKG-RA274KAN(8751 相鉄バス綾瀬)


▲RA274系ノンステップ初期タイプ。

 相鉄バスでは従来のUA452系ノンステップバージョンは登場しませんでしたが、RA274系からノンステップバージョンが登場しました。画像の車は初期に投入された車両で、中扉下部に窓が設けられていたり、前面車椅子マークに以降の車との違いを見ることが出来ます。海老名駅にて撮影


2007年上期車 日産デPKG-RA274KAN(8758 相鉄バス綾瀬)


▲スペースランナーRA274系ノンステップバージョン。

 相鉄バスのRA274系はノンステップバスも存在します。ワンステップバスとの区別のためか、フロントガラスが左右対称のB-Iボディが採用され、ワンステップバスとは見た目の印象がかなり異なります。2005年度国土交通省認定標準仕様ノンステップバスで、これを示す緑色のステッカーが貼られています。海老名駅にて撮影


相模鉄道バス・相鉄バスのトップへ トップページへ