舞岡営業所特集 長尺車の記録

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2003/12/30 更新


 舞岡営業所には、長尺車と呼ばれる全長が長めの車両が在籍していました。長尺車は神奈中でも限られた営業所に在籍し、都市部の混雑や団地の輸送・朝夕のラッシュ時に活躍した車両です。舞岡営業所は一時期長尺車主体の営業所であったため、数多く見ることができましたが、1989年以降の新車が全て中尺車となったために淘汰され、2003/3までに全車消滅しました。ここでは、ごく最近まで見られ、横浜神奈交バスへの委託化が行われた1987年上期車以降の車両をご紹介します。
1987年上期車 三菱P-MP218N

↑1987年上期車としては一番最後まで生き残ったうちの一台「お0153」。

↑前面ガラスの合わせ目ゴムが太かった「お0150」(画像左)と舞岡に新製配置だった「お0131」(画像右)。

 現在の新塗装を初めて使用した1987年上期車です。横浜営業所からの転入もあり、かなりの台数が在籍したグループです。変形車としては、1989年下期車以降のように前面ガラスの合わせ目ゴムが太い車として、「お53」・「お0150」があります。1999年から廃車が始まりましたが、2001/3の時点で生き残った車両(カナちゃん号を除く)が横浜神奈交バスに委託化されました。


1988年上期車 三菱P-MP218N

↑舞岡に新製配置だった「お0132」。非常口にステッカーが追加されていた。

↑横浜営業所からの転入車「お0163」。その社番が話題となった。

 バンパーの厚みが増した1988年上期車です。1999年から廃車が始まり一時期4台まで数を減らしたグループで、その全車が横浜神奈交バスに委託化されました。その後、1989年上期車に廃車が発生している中で2001/7に横浜営業所から当年式の「お0163」が転入し「廃車よりも転入車のほうが古い」という事態が発生しました。さらに、2001/12には、1987年上期車の「お091」が廃車となった際に、当年式の「お091」が転入し、車両の置き換えとしては一年しか若返らなかったという珍事があるなど、話題性のあったグループでした。


1988年下期車 三菱P-MP218N

↑わずかに仕様が後期車と異なる初期車。舞岡では「お0146」・「お0147」がこれにあたる。

↑1988年下期車としては最後のほうまで生き残った「お060」

↑廃車となった「お060」。左から2台目が「お060」で、二段目の写真を撮影したわずか一週間後の出来事。

 フォグランプが四角くなった1988年下期車です。2000年から廃車が始まりましたが、残った殆どの車両が横浜神奈交バスに委託化されました。「お118」も委託車とほぼ同じ運用が取られていましたが、委託化されることなく廃車となっています。このグループには初期車と後期車があり、長椅子となった車内優先席付近(中扉直前)の降車ボタンの位置が両者で異なっていました。2003/3、最後まで生き残っていた「お0147」が廃車となり、舞岡営業所の長尺車の歴史に終止符が打たれました。


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