横浜市営バス車両めぐり 日野車

 こちらでは、横浜市営に在籍する日野車を紹介したいと思います。ジェイ・バス製の車体を架装する「ブルーリボンシティハイブリッド」、いすゞエルガと共通設計の「ブルーリボンII」が主力です。最近は新型「ブルーリボン」も登場しています。横浜市営の日野車は、主に浅間町(せんげんちょう)・保土ヶ谷・港南・本牧(ほんもく)に在籍しています。
 なお、1989年式の一部から1995年式の一部まで機械式オートマチック(EE-DRIVE)を装備しますが、この期間の年式であってもディーゼル電気ハイブリッドバス(HIMR)はマニュアル車となっています。

2019/01/17更新 港南のブルーリボンシティハイブリッドを追加


1987年下期車 日野P-HT233BA(7-3813 保土ヶ谷)

 1987年式から側窓の天地寸法が拡大され、側面のイメージが変わりました。また1986年式と比較するとエアコンユニットの形状も変わりました。横浜市営ではこのグループのみ、各扉上の凹凸模様部品が省略され、つるつるしているのが特徴です。車内は木床でした。横浜駅西口にて撮影
1988年上期車 日野P-HT235BA(8-3335 浅間町)


▲伝説となりつつある浅間町の中尺車。

 中扉窓は丸みがあり、押え金が車体色に塗装されている1988年式です。従来日野車が投入されている各営業所に投入されていますが、浅間町にのみこの年式まで中尺車(軸間5.2m)も投入されていました。大部分を占める短尺(軸間4.8m)のHT23と比較すると、側面行き先表示窓と戸袋窓の間の窓が広くなっているのが分かります。非常口側の窓配置を見ると、短尺と全く違うので長さの違いが良く分かりました。中尺車は横浜駅西口周辺のほか、初音町付近で目撃する機会がありました。横浜駅西口にて撮影
1989年上期車 日野P-HT233BA(9-3419 野庭|9-3420 野庭|9-3377 浅間町)


 1989年上期車グループです。1988年式まで中扉窓に丸みが付いていましたが、このグループから真四角となっています。この年式から全車短尺で統一され、中尺車は存在しません。画像上左の「9-3419」は前面の通風口が大型になった変形車です。一方、上右の「9-3420」はオリジナルに近い前面で、通風口が小型になっています。なお、一部の車両は廃車後、栃木県を走る関東自動車に移籍し、第二の職場を得て活躍中です。これらの車両は車内座席が横浜市営時代のものがそのまま使われ、懐かしい車内となっています。
1989年下期車 日野P-HT233BA(9-3374 保土ヶ谷)


▲1989年式としては近代的な前面に改造された「9-3374」。

 EE-DRIVEの試作車で、各営業所に1台のみ存在しました。基本的にこのグループは前面行き先表示付近が青い1989年上期車と同じ車体を架装しますが、「9-3374」のみはU-HT2M系後期車(前面行き先表示付近が黒く丸っこい・前面点検蓋が大きい)に準じた前面へ改造されており、他の車両と明らかに表情が異なります。上の1989年上期車と比べるとよく分かります。
1992年下期車 日野U-HTMLAA(2-3490 野庭)

 1990年式からEE-DRIVEが本格採用され、画像の1992年下期車までが側窓に二段窓が採用されています。前面は方向幕周辺が丸みを帯びたものとなり、方向幕の両側が黒くなったので、従来のP-HT系と比較するとだいぶ表情が変わりました。上永谷駅にて撮影
1993年下期車 日野U-HTMLAA(3-3500/3-3501 保土ヶ谷)

 画像の1993年式から側窓に引き違い窓が採用され、側面の印象が大きく変わりました。前面も点検蓋が大きくなるなどの変化を見ることが出来ます。車内は背もたれの大きいハイバックシートが採用されています。なお、中扉以降は片側1人掛け座席となっていたかと思います。保土ヶ谷駅西口にて撮影
1994年上期車 日野U-HT2MLAH(3-3524 浅間町)
 ディーゼル電気ハイブリッドバス(HIMR[ハイエムアール])です。走り装置にディーゼルエンジンと電動機を装備した車で、発進時には電動機をアシスト機能として使用し、ブレーキ使用時には電動機を発電機として使用することにより、電力回生を行うことが出来ます。画像は1993年式以降の側窓が引き違い窓となっているグループです。同時期のノーマル車では、EE-DRIVEを採用していますが、HIMRではマニュアルを採用しています。なお、KC-の代になると増備は中止され、U-代車が最後でした。
1994年下期車 日野U-HT2MLAA(4-3530 保土ヶ谷)

 見た目は1993年式と殆ど変わらない1994年式のグループです。ただし、車内の座席が中扉以降、2人掛け座席となり、その2人掛け座席の横幅が広いという特徴があります。なお、1993年式・1994年式について、車両により中扉窓押え金が車体色に塗られているものと銀色(無塗装)の2種類があり、画像の「4-3530」は車体色に塗装されているタイプです。保土ヶ谷駅西口にて撮影
1994年下期車 日野U-HT2MLAA(4-3543 滝頭)

 こちらは1994年式のうち、中扉窓押え金が銀色で無塗装タイプです。ちょっとした違いですが、側面のイメージにかなり影響しているのが分かります。なお、画像はほとんどが日産ディーゼル車で占められている滝頭で異色の日野大型車です。
1995年下期車 日野KC-HT2MLC(5-3550 保土ヶ谷)

 このグループから前面に変化が見られ、黒ワイパーに角形ヘッドライトなど、近代的な表情となりました。後面では、上部のコンビランプ(ウインカー)が大型化されています。なお、EE-DRIVEを本格的に使用してきた最後のグループです。保土ヶ谷駅西口にて撮影
1995年下期車 日野KC-HT2MLC(5-3570 港南)

 扁平タイヤを履く都市型低床車で、他メーカーと各営業所1台ずつの配置された車両です。中扉に4枚折戸を採用し、1989年下期車以来のEE-DRIVEをやめて、マニュアルに戻りました。また、エンジンルーバー周辺の外板の切り方が後のワンステップバスと同じになりました。なお、晩年は大幅な転属が行われています。芹ヶ谷にて撮影
1995年下期車 日野KC-HT2MLC改(5-3571 港南)

 こちらも扁平タイヤを履く車で「補助ステップバス」です。この車はワンステップバスだったかと思います。前扉・中扉とも神奈中と同様のステップ型リフトを装備しているのが特徴です。後の量産ワンステップバスでは、メーカーは変わってしまいますが、この補助ステップを本格的に前扉へ採用しています。EE-DRIVEではなく、マニュアルとなっていて、エンジンルーバー周辺の外板の切り方が後の通常ワンステップバスと同じになっています。晩年は磯子に転属し、主に64系統で使用されていました。上大岡駅にて撮影
1996年下期車 日野KC-HU2MLC(6-3575 保土ヶ谷)


▲新時代の市営バスを予感させた、新塗装のワンステップバス。

 この年式からワンステップバスとなり、直線的でスマートな新塗装、側窓に黒色逆T字窓(上段引き違い・下段固定)を採用し、格好良くなりました。また、エアサス(空気バネ)もこのグループから本格的に採用し、アイドリングストップアンドスタートシステムと前扉に補助ステップを、中扉には車椅子用のスロープ板を装備するようになりました。同仕様で1997年上期まで増備され、保土ヶ谷にはリフト付仕様が2台在籍していました。
1998年下期車 日野KC-HU2MLC(8-3629/8-3611)


▲エアコンユニット通風口の有無で二種類ある1998年下期車。

 ワンステップバスの増備車です。車内座席配置で一人掛けが増加したほか、中扉以降のスロープをやめて一段上がるタイプに床形状が変化しました。車外スピーカー形状や座席形状が変更されているほか、正面の車椅子マークが電照式となっています。なお、1998年下期車は一次車と二次車で仕様が異なっていて、画像右側の「8-3611」は一次車で、名古屋市営のように屋上のクーラーユニットに通風口が付いています。この通風口は二次車で再び廃止したため、通風口を装備する車両は1998年下期の一次車だけです。なお、途中1998年下期の一次車は全車が全面広告となってしまいました。当初、1998年下期二次車は上大岡駅周辺でしか見られませんでしたが、保土ヶ谷・浅間町への転属、最近では滝頭に転属した車もいました。
1999年上期車 日野KC-HU2MLC(9-3673/9-3685 港南|9-3684 保土ヶ谷)



▲1999年上期の保土ヶ谷車

 クーラーユニットの形状がノンステップバスと同様のものになったグループです。前扉の補助ステップを廃止して、代わりに車体を下げるニーリング機能(車高調整装置)を装備します。保土ヶ谷以外の営業所に大量投入されています。なお、浅間町車のうち「9-3671」・「9-3672」の2台は、LED(発光ダイオード)を用いた行き先表示に交換されています。最近は大幅な転属が行われ、LED化改造車も浅間町→滝頭→保土ヶ谷と移っています。
2000年下期車 日野KL-HU2PREA(0-3694 港南)


▲軸間5.915mを誇る長尺のブルーリボンシティ。

 横浜市営としては唯一「ブルーリボンシティ」のワンステップバスです。前面が大きく変わり、四角いながらもバンパー周辺に丸みを持たせた独特の表情となっています。側窓はサッシュレスタイプの上段引き違い・下段固定となりました。初期モデルで、側扉上・乗務員室窓上に従来車のように凹凸模様部品の使用が特徴です。横浜市営の日野車としては大変珍しい長尺車となり、短尺以外の長さのバスを投入したのは1988年の中尺車以来です。外部塗装はマイナーチェンジされ、帯が細くなったほか、前扉横の45度段差の再現を省略、前面帯はなぜか非常に低くなりカーブを持たせたものに変わりました。野庭に10台が集中配置され、51・52系統の団地輸送用として活躍しましたが、野庭営業所閉鎖に伴って本牧に転属したり、横浜交通開発へ譲渡されたりしています。最近では本牧の車のうち、キリ番「3700」を含め3台が港南に転属し、再び上大岡地区で見られるようになり、2系統でも活躍しています。

ノンステップバス

1997年下期車 日野KC-HU2PMCE(7-3609 保土ヶ谷)


▲エンジン周辺のスペースが大きい印象を受けるHU系ノンステップ。

 最も初期に投入されたノンステップバスです。日野のブルーリボンノンステップバスはトルクコンバーター使用のオートマチック車です。独特の外見から、正面を見なければ日野車だと分からないような印象です。前扉・中扉共にグライドスライドドアが採用され、乗降時に車体を下げられるニーリング機能とアイドリングストップアンドスタートシステムを装備します。
1998年下期車 日野KC-HU2PMCE(8-3614)

 ノンステップバスの増備車です。この年式から「ノンステップバス Non-Step」の文字が金色から青色と白色に変更されました。また、リヤ部に黒くて四角い模様が入りより大げさな印象となりました。1997年式と同様にトルクコンバーター使用のオートマチック車のため走行音が独特です。晩年は一部の車が滝頭へ転属し21・102・156系統などで使用されました。桜木町駅にて撮影
1999年下期車 日野KC-HU2PMCE(9-3690 野庭)

 この年式が日野ブルーリボンバスと呼ばれる従来モデルの最後となります。仕様の変化としては、中扉が引戸となりました。野庭に新製配置され、当初は主に45系統で運用されていましたが、その後各系統へ活躍の場を広げています。野庭営業所閉鎖に伴い港南へ転属し各系統で使用されています。
2000年下期車/2002年下期車 日野KL-HU2PMEE(0-3713 野庭|2-3741 保土ヶ谷)


▲細かい仕様変更が見られるブルーリボンシティノンステップ。

 「ブルーリボンシティ」のノンステップバスバージョンで、従来のブルーリボンノンステップと同様にトルクコンバーター式のオートマチック車です。側窓がワンステップバスと同様にサッシュレスとなり、天地寸法も後まで揃って見栄えが良くなりました。やはり塗装が独特で、以前よりも帯が細くなったほか、前面の塗り分けが何とも間抜けです。この年式より、再び野庭以外の営業所にも投入され、かなりの勢力となりました。2000年式と2001年式はそれほど変化はありませんが、2002年式はエアコンユニット形状の変化や行き先表示器にLEDを採用、中扉の下窓を廃止するなどの変化が見られます。一部の車は最近、滝頭へ転属して9・102・156・158系統などで使用されています。
2005年上期車 日野PJ-KV234L1(5-3786 保土ヶ谷)


▲いすゞエルガとの違いが分かるかな? 日野ブルーリボンII。

 従来の日野車体工業はいすゞバス製造と統合され、ジェイ・バスとなり、いすゞエルガと共通設計で日野ブランドの車両は「日野ブルーリボンII」と呼ばれています。基本的な仕様は、いすゞエルガに合わせられていますが、車椅子マークにスロープの絵が付いていない等の外見的な違いも見ることができます。最近の転属で、様々な営業所に在籍します。
2006年上期車 日野PJ-KV234L1(6-3838 保土ヶ谷)


▲日野ブルーリボンIIも継続して投入された。

 いすゞエルガタイプのボディも大量に投入されたことで、すっかりお馴染みとなった感のある「日野ブルーリボンII」です。基本的には前年式車の仕様を踏襲していますが、前面車椅子マークが逆向きとなったり、国土交通省認定標準仕様ノンステップバスのステッカーは緑色となったりしています。保土ヶ谷駅西口にて撮影
2008年上期車 日野PKG-KV234L2(8-3959 滝頭)


▲一つ目ハロゲンランプの日野ブルーリボンII。かなりの台数が投入された。

 この年式からモデルチェンジ版の「日野ブルーリボンII」が投入されました。いすゞエルガタイプのボディですが、前照灯が従来の縦目2灯タイプから1灯式のハロゲンランプに変わったことで、いすゞエルガとの区別が容易になりました。また、機関型式が変わったため、ドア側にも細いエンジンルーバーが設けられたり、非常口側では非常口直後の窓が下に向かって拡大され、全て側窓の下端が揃い、ワンステップバスに近い見栄えとなりました。当グループは2005年式以降、KV234の投入がなかった港南へも投入され、上大岡駅周辺でまたエルガタイプのボディが見られるようになりました。なお、港南には2004年式のいすゞ車LV234が投入されていますが、全車他営業所へ転属し、更に野庭営業所閉鎖もあったことから上大岡地区では、エルガタイプのボディが見られなくなっていました。実に50台が投入され、滝頭には初めて日野大型車の新車として当グループが登場しています。桜木町駅付近にて撮影
2012年上期車 日野QPG-KV234L3(2-3340 保土ヶ谷)


▲尿素SCRシステムの日野ブルーリボンII。

 モデルチェンジされ、尿素SCRシステムとなった「日野ブルーリボンII」です。外見上では、ドア側エンジンルーバーが廃止されたほか、非常口側の上段引き違い・下段固定窓の中央寄り2ユニット分が大型固定窓となったのが大きな特徴です。前面交通局章のステッカー化・車椅子マークの非電照化(ステッカー化)・ノンステップバス表記の英字表記廃止など、「軽装仕様」となっています。中扉に照射灯が追加されました。後部の換気装置も変更され、従来の横流ファンから丸型換気扇へ変わり、取り付け位置も後ろへ移動しました。保土ヶ谷駅西口にて撮影

ハイブリッドノンステップバス

2005年下期車 日野ACG-HU8JLFP(5-3778/5-3780 保土ヶ谷)



▲前面・後面から見ると、まるでワンステップバスのよう。

 投入は神奈中に先を越される形となった「ブルーリボンシティハイブリッド」の短尺車(軸間4.8m)です。屋上のPCU(パワーコントロールユニット)カバーが目立つ外見は神奈中と同じですが、中扉周り等が黒くなっている市営仕様のため、神奈中とはかなり趣が異なります。保土ヶ谷(4台/5-3777〜5-3780)と浅間町(5台/5-3781〜5-3785)に配置されています。国土交通省認定標準仕様ノンステップバスのステッカーが貼られ、神奈中車と異なっていますが、従来のモデルと比較してリヤウインドウの大型化や側窓が最後部まであるなどの魅力は神奈中と同じです。なお、従来モデルはオートマチック車でしたが、このモデルではマニュアル車となり、変速時に「ぷしゅんぷしゅん」と独特の音がするFFシフトを装備しています。当年式から2009年式までの車について、最近側面の「横浜市営」表記位置が変更されています。保土ヶ谷駅西口にて撮影
2006年上期車 日野ACG-HU8JLFP(6-3885/6-3886 港南|6-3877 保土ヶ谷)



▲前面車椅子マークが逆向きになった2006年上期車。

 去年に引き続いて投入された「ブルーリボンシティハイブリッド」です。保土ヶ谷・浅間町・港南に全12台が配置されました。「6-3885」はこのグループで真っ先に港南に配置された車両です。外見上では、前面車椅子マークが逆向きとなったり、新灯火基準に適合するため、車体側面裾部には反射板が、後面にはリヤウインドウ直下にあったコンビランプが廃止されたりしています。2005年度国土交通省認定標準仕様ノンステップバスのため、ステッカーは緑色となったり、細かいところで変化を見ることが出来ます。
2007年下期車 日野BJG-HU8JLFP(7-3902/7-3904 港南)


▲車番とナンバープレート番号が統一された2007年下期車。

 BJG-代の「ブルーリボンシティハイブリッド」です。保土ヶ谷・浅間町・港南に配置されました。外見上は2006年下期車と大きく変わりませんが、中扉開閉ブザが営団タイプのドアチャイムと音声が試験採用されています。走行音はそれほど変わらないようです。この2007年下期車から、ナンバーは希望ナンバーを取得して、車番下4ケタに合わせられています。キリ番「3900」は港南に在籍します。
2008年下期車 日野BJG-HU8JLFP(8-3982 港南)


▲細かい仕様変更が行われた2008年下期車。

 継続投入されている「ブルーリボンシティハイブリッド」です。保土ヶ谷・浅間町・港南に配置されました。外見上、前面行き先表示の下にある手すりが黒色のものとなり(従来は銀色)、ドア側バックミラーの形状変更が行われ、ミラーの増設が行われています。上永谷駅にて撮影
2009年下期車 日野BJG-HU8JLFP(9-3988 港南)



▲主に港南配置の2009年下期車。

 従来型「ブルーリボンシティハイブリッド」の最終グループです。仕様的には2008年下期車ベースのようで、大きな変更はなさそうですが、うなりのある走行音が特徴です。画像は港南の車で、まとまった台数が上大岡駅付近で見られます。上永谷駅にて撮影
2010年下期車 日野LJG-HU8JLGP(0-3305 港南)



▲「エアループ」のハイブリッド。2010年下期車。

 モデルチェンジが行われた「ブルーリボンシティハイブリッド」です。モデルチェンジの関係で、外見ではエアコンユニットの形状、エンジンルーバーの形状、タイヤホイール形状が変化した他、側面ウインカーの位置が低くなっています。仕様的には、2009年式まで中扉に装備されていた引き出し式スロープの採用が見合わせられ、携帯式スロープとなりました。ドア側広告枠の形状も変化しています。車内も大幅にモデルチェンジされ、エアコンダクトの天地寸法が小さくなり、連続式の蛍光灯カバーが採用され、スピーカーが内臓されています。天井中央部は素材が樹脂製となりました。走行音は低めの音となり、FFシフトは高めの音となりました。今回、保土ヶ谷・港南のほか、本牧に新製配置される異例のケースが発生しました。なお、キリ番「3300」は保土ヶ谷に在籍します。この年式から登録番号は通常の横浜200かナンバーに戻りました。上永谷駅にて撮影
2011年下期車 日野LJG-HU8JLGP(1-3319/1-3316 港南)


▲「軽装仕様」となったハイブリッド。2011年下期車。

 引き続き増備された「ブルーリボンシティハイブリッド」です。前面交通局章のステッカー化、従来は電照式だった前面車椅子マークが通常のステッカー化、前面行き先表示部下の手すり省略、ノンステップの英語表記「Non-Step」が省略となるなど、「軽装仕様」となっているのが確認できます。なお、基本のリヤスタイルは1986年から現行最新モデルまで長年に渡って受け継がれ、そのスタイルの優秀さを見ることが出来ます。現在発売中のノンステップバスで、このようなツーステップバス以来の大型リヤウインドウが採用されているのはこのモデルだけとなってしまいました。交通局の「CNGバスの見直し」で、電気式ハイブリッドノンステップバスは今後も重要な役割を担うことになります。
2012年下期車 日野LNG-HU8JLGP(2-3373 港南)


▲「軽装仕様」の増備車。中扉照射灯が追加された2012年下期車。

 2012年式の「ブルーリボンシティハイブリッド」です。前年度に引き続いて増備されました。今回は中扉に照射灯が追加されました。取り付け位置は神奈中舞岡車と同じ中扉開口部上部です。他メーカーでは尿素水を使用したシステムが多く採用されている中で、現在も尿素不要のシステムと安定感のある車体デザインが特徴のハイブリッドモデルです。最戸橋付近にて撮影
2014年下期車 日野LNG-HU8JLGP(4-3411/4-3412 港南)


▲最後のブルーリボンハイブリッド。2014年下期車。

 「ブルーリボンシティハイブリッド」の最後を飾る2014年式です。今回も仕様に変化があり、2012年式で追加された中扉照射灯ですが、今回は設置場所と形状が変更されています。また、側面ガラスが熱線吸収ガラスとなりました。港南には画像の「4-3411」と「4-3412」の2台のみ投入されました。
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