横浜神奈交バスのご紹介です。2000年に開設され、2016/12/31まで存在した路線バス事業者で、神奈川中央交通(以下、神奈中)の子会社「神奈交バス」グループの一社でした。他の神奈交バスには、湘南神奈交バス・津久井神奈交バス・相模神奈交バス・藤沢神奈交バスがありました。湘南・津久井・相模・藤沢の各神奈交バスは、自社車両に中型・小型の車両を使用していましたが、横浜神奈交バスは開設当初から全車大型車だったのが大きなポイントです。2000/10/18からバスの営業運転を開始し、さらに2001/4からは神奈中から一部の運用を委託されるようになり、その車両数も多く存在します。2008/4には神奈中大和営業所から委託された中山営業所が開設されています。
横浜神奈交バス舞岡営業所管内の路線は、戸塚駅東口〜川上団地線をメインとし、神奈中と共用する路線もあります。
横浜神奈交バスの社番は、横浜神奈交バスを示す「YK」と4桁の数字で示されています(例:YK1108)。千の位の「1」は、湘南神奈交バスの社番体系に準じるならば、営業所を示し、「1」は舞岡、今後他営業所で自社車両が登場した際には、「2」以降を使用し「YK2101」というようになるのではないかと推定されます。しかし、高速路線車は「8」を使用していることから、実際のところは不明です(例:YK8112)。
興味深いのが、湘南神奈交バスでは「1000番台」だったのに対し、横浜神奈交バスでは「1100番台」というように百の位を使用していることです。開設当初は、他の神奈交バスが中型車主体だったのに対し、横浜神奈交バスは全車大型車で揃えたことから、百の位は大型車を示す「1」ではないか、或いは神奈中グループ全体でも初となるメーカーを示すもの(三菱車は「1」)ではないかと勝手に憶測しましたが、いすゞの中型車が転入した際は、特に変わったところのない「YK1112」という社番で登場したことから、百の位も示す意味は明らかになっていません。ただ、高速路線車が登場した際も百の位の「1」を使用して「8100番台」となっていることから、ファンとしては大いに気になるところではあります。
十の位以下ですが、これは単純に01〜14の通し番号です。ただし、全体で何台かを明確にするためか、用途を問わず続番となるため、「YK1101〜YK1111」、「YK8112〜YK8114」となっています。このため、今後、一般路線車が増備されるとしたら「YK1115〜」ということになります。
いろいろと考えましたが、千の位は用途(1:一般路線車、8:高速路線車)、百の位は営業所(1:舞岡)かも知れません。
<さようなら、横浜神奈交バス>
2017/1/1に神奈中が横浜神奈交バスを吸収合併し、新たな「神奈川中央交通」へ再編されました。これによって、横浜神奈交バス舞岡営業所と中山営業所は廃止となり、新たな神奈川中央交通舞岡営業所・中山営業所となりました。現在保有している車両(YK1107を除く)と路線は、新たな神奈川中央交通舞岡営業所へ引き継がれています。
横浜神奈交バス特集[車両編] | ||
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車両めぐり 2015/03/23 | 在籍車両表 2016/10/29 | 車両仕様変更表 2015/03/21 |
横浜神奈交バス特集[路線編] | |
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路線一覧表 2018/09/15 | 路線図 2013/04/16 |
横浜神奈交バス特集[過去編] | ||
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過去車両めぐり 2014/03/22 | 方向幕時代のYK車 2005/07/10 | 過去の光景 2014/04/08 |
港70系統実験運行路線図 2016/01/09 |
ワンステップバスに廃車発生 2015/03/23
今年度の新車投入により、2001年上期のワンステップバスに廃車が発生しました。「YK1105」はすでにワンマン機器、社番表記なども撤去され、登録抹消されています。「YK1106」についても、登録抹消はまだながらLED機器の撤去が確認されています。2001年上期車が全廃されれば、早くも横浜神奈交カラーを持ち込んだ「YK1107」が最古参となります。